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ランドセル通信
ワンポイントアドバイス
2020.11.14
ランドセルを綺麗に長く使おう! ロッカーの出し入れ注意点
ランドセルは6年間できるだけキレイなまま使いたいですよね。教室のロッカーに出し入れするときに傷めてしまうケースもありますので、注意が必要です。今回は、ランドセルを学校のロッカーで保管するときの注意点をご紹介します。
目次
ランドセル保管場所は学校により違う!ロッカー以外も
小学生の子供たちは、登校したらランドセルから教科書などを取り出して机に入れ、ランドセルは指定された置き場所に保管します。
この保管場所は学校によって異なり、自分のロッカーにランドセルを保管する学校もあれば、そうでない学校も。
まずは、小学校にどのような保管場所があるか見てみましょう。
ロッカー(縦型・縦置き)
ランドセルの保管場所は学校によってさまざまですが、教室の後ろにロッカーが設置されていて、ひとりずつ自分のロッカーにランドセルを保管する学校が多いようです。
ロッカーのタイプには2種類あり、そのひとつがランドセルを縦置きにするタイプです。
横幅より縦の幅が広いロッカーに、ランドセルを立てた状態で入れます。底面になる錠前の部分に負担がかかりますが、横置きに比べると肩ベルトをつぶさずに保管できる利点があります。
学校によっては、縦長のロッカーに、ランドセルの側面を下にして置いておく場合もあります。
この写真のようなロッカーの場合、中に仕切りがあるため、ランドセルを通常の向きで縦に入れるだけの高さはありません。
上の段は、教科書や帽子など他の荷物置き場になっています。
ロッカー(横長・横置き)
縦幅より横幅が広く、ランドセルの背あてを下にして横置きにするタイプのロッカーも多いです。
学校によって横幅に差があり、古い小学校ではランドセルを入れたときにあまり余裕がないタイプもあります。
最近のランドセルはA4フラットファイル対応のタイプが一般的になってきましたので、昔のランドセルに比べると横幅が広くなりました。
また、身体にフィットするタイプのセカンを採用しているランドセルは、肩ベルトが立ちあがっていますので、ランドセルを横置きしたときに高さも出ます。
このように、最近のランドセルは昔のランドセルに比べて横幅も高さもあるものが多いです。そのため小学校のロッカーが小さい場合は、せっかく買ったランドセルが学校のロッカーに入らないというケースもあるようです。
念のため、ご近所の先輩ママに小学校のロッカー事情を聞いてみるか、小学校に直接問い合わせておくと安心でしょう。
フックにかける
ランドセル用のロッカーは設置されておらず、自分の机の側面にあるフックにランドセルをかけて授業を受ける学校もあります。教室の中ではなく、廊下に設置されたフックにランドセルをかけておくケースも。
長時間かけることになりますので、ランドセルに負担がかからないようなかけ方にするよう、注意が必要です。
ランドセルを傷めるNGの置き方
学校でランドセルを置いておくとき、次のような置き方をするとランドセルを傷めてしまいます。お子さんにはランドセルの間違った置き方をしないように教えておきましょう。
かぶせ(ふた側)を下にして置く
ランドセルは背あてを下にして置くのが一般的です。しかしランドセルを肩から降ろしたときにかぶせが下になることもありますので、そのままの向きでロッカーに入れる子供もいるかもしれません。
かぶせを下にして出し入れすると、傷がつく恐れがあります。かぶせは柔らかいので傷がつきやすいですし、傷が最も目立つ部分でもあります。お子さんには背あてを下にしてロッカーに収納するように教えておきましょう。
重い荷物を入れたままフックにかける
ほとんどのランドセルは、中に何も入れなくても1キロ以上の重さがあります。これに教科書やノートなどが入ると、かなりの重量になるでしょう。
ランドセルに重い荷物を入れたままフックにかけると、金具に負担がかかり、変形してしまうことがあります。毎日何時間もフックにかけているのですから、金具に少しでも負担がかからないように、荷物を出してからフックにかけるようにしましょう。
ランドセルをさかさまにして置く
あまり一般的な置き方ではありませんが、縦置きのロッカーにランドセルを入れるとき、さかさまにして入れる子供もいるかもしれません。さかさまにして縦に置くと、錠前には負担がかかりませんが、かぶせに負担がかかってしまいます。かぶせの型崩れを防ぐためにも、ランドセルを立てて置くときは、錠前を下にして置きましょう。
ロッカーの出し入れで気を付けたいこと
ランドセルを大切に使っていても、ロッカーに出し入れするときに擦ってしまうことがあります。特に狭いロッカーなら出し入れするときに擦りやすいかもしれません。
ランドセルを傷めないためにも、ロッカーに出し入れするときに気を付けておきたいことがあります。毎日のことなので、ぜひ注意しておきましょう。
肩ベルトの片側だけを引っ張るのはNG
縦置きのロッカーでも横置きのロッカーでも、ランドセルを出すときに片側の肩ベルトを持って引っ張り出すのはNGです。毎日片側のベルトを持って引っ張ると、型崩れの原因になってしまいます。肩ベルトは背負い心地に関わるパーツなので、型崩れしないように注意しましょう。
両手でサイドを持って優しく取り出すのが理想
理想的な取り出し方は、ランドセルのサイドを持って、優しく取り出す方法です。これならランドセルを擦ってしまうこともありません。特に古い小学校の場合は狭い木製のロッカーというところもあります。ランドセルが擦れやすいので丁寧に出し入れするように気を付けましょう。
持ち手を引っ張らない
ランドセルに持ち手がついていると、そこを引っ張ってロッカーから取り出す子供もいます。
この方法を推奨しているランドセルメーカーもありますが、お母さん方からは「引っ張った勢いでランドセルが床に叩きつけられて傷んでしまう」という声も上がっています。
持ち手があると楽に取り出せて便利ですが、ロッカーから出すときは、やはりランドセルの両サイドを持つ方法が最も傷めずに取り出せるでしょう。
正しい置き方、取り出し方を子供と一緒に確認!
ランドセルは登校してから下校の時間まで、1日の長い時間を学校のランドセル置き場に置かれることになります。
置いているだけであっても、ランドセルには負担がかかっているケースもあります。
置き方やかけ方がランドセルに負担をかけ、傷むことを避けるために、正しい置き方、かけ方をお子さんに教えておきましょう。
また、ロッカーから出し入れする際にもランドセルを傷めてしまうことがあります。
ランドセルは6年間の長期にわたって毎日のように使うものなので、傷や型崩れの原因とならないように丁寧に扱うことをお子さんと確認しておきましょう。